【旅】法隆寺 拝観料のいらない国宝を見る

法隆寺はよく行きます。今回は無料の国宝についてです。

行くだけでたくさんの国宝が見られますよ!

はじめに
日本を代表する神社仏閣であり、奈良を訪れたなら必ず行きたい場所である(と思う)法隆寺。家族単位や友人たちと気ままに観光するときに、「よし、法隆寺来た。五重塔観るぞ!」となった時、拝観受付で意見が分かれるところかと思います。それは、拝観料1500円、これを妥当と思うか高いと思うか。高いと思う人、それほど仏閣に興味がない人は、拝観料を払って観ることもないか、と思うことでしょう。
私は何度も法隆寺に行っているのですが、西院伽藍、大宝蔵院、東院伽藍の拝観は料金を見てやめる人たちを見ています。
ここで拝観料金を払って観られる建物、仏像は素晴らしいものなので、ぜひ見ることをお勧めしますが、見ないということであれば、ここに来ただけで(無料で)見られる国宝がありますので、ぜひそちらを見ていただきたいです。

1.南大門
JR法隆寺駅から徒歩、JR奈良駅、近鉄奈良駅からバスできても、門前の道を通って、最初に見るのが南大門です。南大門の階段を上がると、向こうに五重塔の上部が見えて「法隆寺に来たぞ」という気持ちになります。
こちらは室町時代に再建された国宝です。
南大門をくぐると、左右には塀と小さな寺院の入口が続いています。
真っすぐ歩くと東西を横切る道があります。
「国宝 法隆寺」と書かれた碑があります。

2.西円堂
西円堂に行くのは、西院伽藍を正面にして、左側奥に進んでいきます。弁天池の横を進み、「三経院」を左手にもっと進すんでください。
少し坂道になっており、大きな石、段差の階段を上がり、「西円堂」に上がる直前の階段は少し急ですが、上がって行きます。
西円堂がある場所は、法隆寺の境内の中では一番高い位置にあるので、見晴らしがよいです。目の前に五重塔の上部が見えて、それを背景に写真を撮るのも良いと思います。
こちらは鎌倉時代の再建の国宝です。
この堂内には薬師如来が安置されています。奈良時代の国宝です。

3.三経堂・西室
西円堂に向かうために、通り過ぎてしまった「三経堂・西室」。
登った階段、坂道を下りると、細長い建物があります。西室の南端部が三経堂となっています。見た感じ一体の建物に見えます。
外から眺めるしかないですが、鎌倉時代の建物で国宝です。

4.聖霊院・東室
拝観料を払って観る、西院伽藍の回廊、中門前を通り過ぎて、鏡池の上にあるのが、「聖霊院・東室」です。
聖霊院で御朱印がいただけます。

5.綱封蔵・食堂
拝観料を払って観る「大宝蔵院」に向かう道の右手に「綱封蔵・食堂」があります。大宝蔵院に入るための拝観券を見せる建物があるため拝観券を持っていないとちょっと入りにくいです。そのため大宝蔵院を見終わった後に通る反対側から見るといいと思います。大宝蔵院を見終わった後に通る反対側にはトイレや休憩所があります。広い境内であり、坂道も上がりますので、1~4の場所を周っていると大変疲れると思いますので、こちらの休憩所でしばし休憩がいいと思います。飲み物もありますよ。また法隆寺のグッズが販売されていますので、欲しいグッズを見つけるのもいいですね。
私は付箋を購入したことがあります。
綱封蔵は平安時代、食堂は奈良時代の建物です。

6.東大門
休憩所で歩いた足を少し休めたら、次は東大門に向かいましょう。
東西に通る道の左右は築地塀が続いています。その奥に「東大門」があります。東院伽藍に向かうために、多くの人々がくぐっている門です。
室町時代に再建されたものです。

7.伝法堂・東院鐘楼
南大門を通り抜けて、そこは車も走る道路なので、注意して進むと、「東院伽藍」が見えてきます。この「東院伽藍」は拝観料が必要です。中では「夢殿」とその中には飛鳥時代作の「救世観音像」がいらっしゃいます。
この救世観音像がみられるのは、春と秋の夢殿本尊特別開帳の時だけです。
春季 4月11日〜5月18日
秋季 10月22日〜11月22日
このページは拝観料無しで見る国宝をご紹介していますが、ぜひ開帳時期を確認して「救世観音像」をご覧になることをお勧めします。
拝観券を持っていないため、夢殿を見ることはできませんが、右に曲がって進むと、「伝法堂・東院鐘楼」が見えてきます。
伝法堂は奈良時代、東院鐘楼は鎌倉時代のものです。伝法堂の中には、三組の乾漆阿弥陀三尊像(奈良時代)が安置されているそうです(建物だけで中は見られません)。

おわりに
修学旅行などで訪れることが多い、法隆寺。
拝観料がちょっと高いと思った人も、無料で散歩していたらそこには国宝の建物がたくさんあります。
拝観料を払って観る国宝はそれはそれで感動、感激がありますが、それ以外に見る国宝がたくさんあることを知っていただければ嬉しいです。

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