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小説 STAY(STAY DOLD)

New Romantics 第ニ部STAY(STAY GOLD) 第十章9

「美しい庭ですね。よく手入れされている」 実津瀬は佐保藁の宮を守っている斎王の舎人に言った。 実津瀬は佐保藁の宮の庭にいて大勢で藤の花を見ている。ここには他に岩城稲生や鷹野、実津瀬の学友たち、五、六歳年下の若者たちが招かれている。 今、佐保...
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New Romantics 第ニ部STAY(STAY GOLD) 第十章8

翌日、実津瀬は父実言と共に宮廷に出仕した。大王に帰京の報告のためだが、大王の代わりに近侍が出てきて、大王はご多忙のため自分が報告を聞いて、大王に伝えるという。これは邪推かもしれないが、重要な任務を終えて戻って来た実津瀬だが、大王は今も五条岩...
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New Romantics 第ニ部STAY(STAY GOLD) 第十章7

芹は離れで生まれた女児に乳を飲ませていた。 娘が大きな声でお腹が空いたと泣くとすぐに乳首を差し出して力強く飲む様子を見つめた。今のところ乳の出は良くて、乳母より芹の方が飲ませている。 そこへ外で邸の使用人の子供達と遊んでいた淳奈が帰ってきた...
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New Romantics 第ニ部STAY(STAY GOLD) 第十章6

宗清が言うように、蓮が景之亮のところに行ってしまって、五条の邸はまた一段と寂しくなった。 もうひと月も経てば、新しい年を迎えると言うのに、実津瀬も榧もいつ、ここに帰ってくるのか誰もわからない。 芹は大きくなったお腹を労りながら、お産の準備を...
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New Romantics 第ニ部STAY(STAY GOLD) 第十章5

明日は蓮が再び景之亮の邸に入る日だ。 蓮は風呂に入って髪を洗い、念入りに体の垢を落とした。 夜は家族揃って、と言っても実津瀬と榧はまだ五条に帰っていないが、一緒に夕餉を食べた。そこに遅れて景之亮がやってきて、夕餉は更に賑やかになった。特に宗...
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New Romantics 第ニ部STAY(STAY GOLD) 第十章4

「桂様……寒くありませんか?」 侍女の鳴が炭櫃をかき混ぜながら言った。「ああ、大丈夫。………鳴、この宮の最後の夜を味わうから一人にしておくれ」 鳴が頷いて静かに妻戸から出て行くのを桂は見送った。 冷えが下から立ちのぼって来るが、桂は庇の間に...
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New Romantics 第ニ部STAY(STAY GOLD) 第十章3

明日は桂が斎宮に行く日である。 今夜、宴が催される。 明日から神に仕える身の桂は今夜、俗世と訣別をするつもりだ。 いつもより入念に化粧をし、髪は何度も櫛でとき、一つにまとめて頭上に上げて、都から持ってきた一番美しく上等な衣服を身につけた。「...
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New Romantics 第ニ部STAY(STAY GOLD) 第十章2

桂が斎宮に入るのは年明け十日と決まったので、それに合わせて準備が始まった。都から持ってきた桂の服や身の回りの小物は使わない物からさっさと斎宮へと運ばれた。 桂は変わらず、斎宮から来る学者や女官から斎王としての役目や向こうの生活について話を聞...
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New Romantics 第ニ部STAY(STAY GOLD) 第十章1

冬の足音が聞こえて来た。 朝は冷え込み、厚い衾を掛けていても身震いして目覚める。 実津瀬も寒さでいつもより早くに目が覚めた。 夏が始まる前にこの松尾の宮に来たというのに、時はただ無為に経って今は冬になろうとしている。  こんなに長くここにい...
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New Romantics 第ニ部STAY(STAY GOLD) 第九章32

蓮はその言葉を聞いて、大きく頷いた。そして、心の中で叫んだ。 あなたの妻にして、と。「か……かげ……わ、私……」「何も言わなくてもいいんだ、蓮。頷いてくれただけで十分だ」 景之亮は両手を広げると蓮を抱きしめた。「かげ…のすけ…さ…ま…」 蓮...
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