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小説 STAY(STAY DOLD)

New Romantics 第ニ部STAY(STAY GOLD) 第十章5

明日は蓮が再び景之亮の邸に入る日だ。 蓮は風呂に入って髪を洗い、念入りに体の垢を落とした。 夜は家族揃って、と言っても実津瀬と榧はまだ五条に帰っていないが、一緒に夕餉を食べた。そこに遅れて景之亮がやってきて、夕餉は更に賑やかになった。特に宗...
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New Romantics 第ニ部STAY(STAY GOLD) 第十章4

「桂様……寒くありませんか?」 侍女の鳴が炭櫃をかき混ぜながら言った。「ああ、大丈夫。………鳴、この宮の最後の夜を味わうから一人にしておくれ」 鳴が頷いて静かに妻戸から出て行くのを桂は見送った。 冷えが下から立ちのぼって来るが、桂は庇の間に...
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New Romantics 第ニ部STAY(STAY GOLD) 第十章3

明日は桂が斎宮に行く日である。 今夜、宴が催される。 明日から神に仕える身の桂は今夜、俗世と訣別をするつもりだ。 いつもより入念に化粧をし、髪は何度も櫛でとき、一つにまとめて頭上に上げて、都から持ってきた一番美しく上等な衣服を身につけた。「...
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New Romantics 第ニ部STAY(STAY GOLD) 第十章2

桂が斎宮に入るのは年明け十日と決まったので、それに合わせて準備が始まった。都から持ってきた桂の服や身の回りの小物は使わない物からさっさと斎宮へと運ばれた。 桂は変わらず、斎宮から来る学者や女官から斎王としての役目や向こうの生活について話を聞...
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New Romantics 第ニ部STAY(STAY GOLD) 第十章1

冬の足音が聞こえて来た。 朝は冷え込み、厚い衾を掛けていても身震いして目覚める。 実津瀬も寒さでいつもより早くに目が覚めた。 夏が始まる前にこの松尾の宮に来たというのに、時はただ無為に経って今は冬になろうとしている。  こんなに長くここにい...
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New Romantics 第ニ部STAY(STAY GOLD) 第九章32

蓮はその言葉を聞いて、大きく頷いた。そして、心の中で叫んだ。 あなたの妻にして、と。「か……かげ……わ、私……」「何も言わなくてもいいんだ、蓮。頷いてくれただけで十分だ」 景之亮は両手を広げると蓮を抱きしめた。「かげ…のすけ…さ…ま…」 蓮...
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New Romantics 第ニ部STAY(STAY GOLD) 第九章31

「伊緒理……」「鷹取殿も変わらず蓮を愛している。……私も蓮を愛している。陶国から帰ってまたあなたと巡り会って今度こそ愛し合えたことはこの上ない喜びだ。一度は手放したあなたの手を掴無ことができた。……だからあなたを再び手放すことができる。あな...
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New Romantics 第ニ部STAY(STAY GOLD) 第九章30

景之亮のことが好きだ。 それは景之亮と出会ってからずっと、今も持っている気持ちだ。景之亮と別れた時にその気持ちは心の奥に閉じ込めた。そして、伊緒理と伊緒理が蓮の命を助けるという運命的は再会をした。 叶わなかった初恋を大人になった今度こそ成就...
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New Romantics 第ニ部STAY(STAY GOLD) 第九章29

蓮は帰る道すがら伊緒理の言った覚悟の真意を考えた。 ここに来て自分の心は静かにならず、石を投げられて波紋が起こったような状態だ。 邸に戻って部屋の片付けをしていても、手は止まってぼーと外を見てしまう。 次に七条に行くときはもう五条に今までの...
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New Romantics 第ニ部STAY(STAY GOLD) 第九章28

蓮は自分の部屋の整理をしていた。 棚に置いている箱を下ろして蓋を開けて、七条の邸に持って行くものと五条に置いて行くものを分けている。 この作業をするのはこれで二度目だ。 岩城一族だから邸の中に一級品の調度が山のようにあると思われているが、五...
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