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小説 STAY(STAY DOLD)

New Romantics 第ニ部STAY(STAY GOLD) 第五章1

蓮は誰にも見つからないようにと、去の屋敷の森の中へと入って行った。  森の中は夏の暑い日差しを避けるのにはよかったが、風が通らず空気がこもっている。すこし額に汗が浮き出てきたのだが、今はそんなことは気にならなかった。  なぜならこれから、都...
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New Romantics 第ニ部STAY(STAY GOLD) 第四章17

朱鷺世が一人で舞う時にどのような舞をしようか、と悩むように、実津瀬にとってもそれは懊悩であった。  今の自分の舞は、朱鷺世に負けているとは思っていない……。  しかし。  と思うのだった。傲慢な思い上がりの上にあぐらをかいていたら、その優位...
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New Romantics 第ニ部STAY(STAY GOLD) 第四章16

春の訪れは留まることなく、桜が散った後も次々と別の花が咲き誇り、緑は目に眩しい。  朱鷺世は相変わらず一人ぼっちである。それは今年の月の宴で名門貴族の一員である岩城実津瀬と対決という形で舞を披露することを楽団員達が知らされたからだ。皆、朱鷺...
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【小話】景之亮の結婚 6

三日目の朝、景之亮は帰ることなく、蜜と一緒に朝を迎えた。  そのまま、蜜の父親と対面して挨拶をした。蜜の父親は、泣き出さんばかりに感激した顔で、景之亮を婿に迎えられる喜びを話した。これで、蜜の家族にも景之亮と蜜の結婚を公にした形になった。 ...
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【小話】景之亮の結婚 5

景之亮は蜜の元から邸に戻ってすぐに横になり、短い時間ではあるが眠って、いつも通りの時刻に目を覚ました。今日は、遅めの出勤のため、褥の上でしばらく考え事をした。  朝餉の準備ができた丸が簀子縁をばたばたと歩く音が聞こえて、景之亮は体を起こした...
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【小話】景之亮の結婚 4

景之亮は部屋で腕を組み、考え込んでいる。  侍女の丸が入って来て、声を掛けた。 「ご主人様……ご夕食は要りませんよね?」  その言葉から、景之亮の今夜の行動を予想していると分かった。 「ああ……いらない……」 「そうですね。承知しました」 ...
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【小話】景之亮の結婚 3

翌日、景之亮は夜明けとともに起き、宮廷に上がった。いつも通りに仕事をしたが、仕事が終わっても仕事場に居座っていた。 「鷹取殿、何か?」  手に持った巻物をただただ見つめている景之亮に同僚は不思議に思って声を掛けた。 「いや!これを納めて帰る...
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【小話】景之亮の結婚 2

木の枝から葉が離れて落ちる。足元に落ちた葉が重なり合って溜まっている。  落ち葉を踏むとサッサッと音がする。  叔父にしては無言が続くため、その音がよく聞こえた。  景之亮は仕事を終えて宮廷から下がったところだ。いつもと違うのは叔父と共に歩...
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【小話】景之亮の結婚 1

「いつまで部屋に閉じこもっているつもりだ」  部屋の中でぼんやりとして寝転んでいると、叔父の宇筑が庭に回って来て外から声を掛けた。  面倒な人ではあるが父の亡き後、自分を支えてくれた叔父である。景之亮は大きな体を起こして、簀子縁まで出て行っ...
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New Romantics 第ニ部STAY(STAY GOLD) 第四章15

前にも一度見かけたその男の人は、もしかしたら……と思っている人ではないか。  以前見かけた時は、途中で蓮が邸の中に入ってしまったため、間近ですれ違うことはなかった。しかし、今、蓮たちは食堂に向かって歩いていて、食堂の扉に着く前に去たち一行と...
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