【旅】熊野古道2〈熊野本宮大社~湯の峰温泉〉大日越え

熊野古道第二弾!「大日越え」体験記です。

誰かの参考になれば嬉しいです!

1.なぜ、大日越えにチャレンジ?
熊野古道を歩いてみたいと思っているものの、中辺路を最初から最後まで歩くのは体力的にきついと判断して、「本心門王子~熊野本宮大社」までの約7キロを歩きましたが、計画を立てている時は、それだけでは何か物足りないと感じで、もう少し熊野古道を歩きたいと思いました。
どこがいいのか・・・・
熊野本宮大社までを歩いたので、熊野三山の他の大社を歩くのもいいかも、と思っても日程の都合でなかなか決まらず、二日目の宿泊は、湯の峰温泉にして、「熊野本宮大社~湯の峰温泉」に行く、大日越えにチャレンジすることにしました。
このルートも数あるブログやネット記事を参考にさせていただきました。
約3キロ、かかる時間は1時間30分ほど。大日越えというだけあって、山を越える道になります。写真などで紹介されている道程を見ると、険しそう・・・。
午前中、約7キロ2時間半歩いて来て、次は約3キロと言えども、山越えはできるか?と少し不安を感じつつも、まあ、やって見ましょう!という気持ちになり、トライすることにしました。
詳細は熊野本宮のホームページ熊野本宮

2.いざ、大日越え!
今朝、川湯温泉から発心門王子までバスで行く途中、バスは熊野本宮大社を通って発心門王子まで行くので、「大日越え登り口」というバス停の位置をチェックしていました。
この登り口から、山の中へと入って行けばいいのか、と。
熊野本宮大社の明治の洪水に遭う前の場所、大斎原に行った後、カロリー補給をし、いざ、大日越えにチャレンジです。
13時過ぎに大日越え登り口に到着。
最初は山越えに警戒しながらも、何とかいけるかも、山道もそれほどきつくないかも、なんて思っていましたが、その気持ちは数分後には砕かれます。
山道は結構な勾配で、息が切れます。樹々に覆われた山の中は蒸し暑く、一層汗が流れ落ちて行きます。
最初の目印ポイント、「月見ヶ丘神社」です。小さな建物(お社)が建っています。
大日越え登り口が見えた時に、私の前を歩く男性二人組が先に登っていく姿が見えていました。この「月見ヶ丘神社」で追いつきました。
「こんにちは」と挨拶を交わしましたが、外国人の男性二人組でした。
紀伊田辺駅から乗ったバス車中も、外国人が多くて驚きでしたが、このような苦しい熊野古道にも外国人が歩いているのかと驚きでした。
大日越え登り口~月見ヶ丘神社は約0.7キロなのですが、登りがきついところもあり、「大日越え」をしようと決意した自分に激しく後悔しました。
まあ、約3キロ程度、大丈夫でしょうと軽く考えた自分を激しく責めながら、月見ヶ丘神社での休憩から、また上り坂を歩き、約0.4キロ歩くと鼻欠地蔵のポイントに着きます。
鼻の欠けたお地蔵さんがありますが、私はさらっと通り過ぎそうになるほど、ひそやかに建っていらっしゃいます。
この鼻欠地蔵さんから下り坂になって行きます。緩やかなところもあり息を整えながらいけるのですが、これ90度下がっているよね⁉というほどの下りもあり、地表に出ている木の根や幹を掴み、伝いながらなんとか下って行くという感じでした。

上りです。きつい~。

下がっております。転げないように細心の注意!

木の根が露出しているので、それにつま先をひっかけて転ぶ危険性を感じて、足元は要注意で歩きました。
ダラダラと下る山道を細心の注意を払って下りて行くと、人の声が聞こえてきます。
湯の峰温泉が近づいて来たと感じ、峠超えの疲れも吹っ飛びあと少しと前へ前へと進みます。
最後のポイント、湯峰王子は鼻欠地蔵から約0.9キロの位置にあります。湯峰王子を拝み、下って行くと湯の峰温泉に辿り着きました。

3.大日越えを完遂した先に
湯峰王子から下って行った場所は、湯の峰温泉の名物「つぼ湯」。
到着したのは2時30分ごろ。1時間20分~30分ほどで踏破しました。
汗みずくになった全身を温泉で洗い流したいという気持ちを抑えつつ、無事に大日越えを完遂したことに、心の中で拍手しました。
安堵の気持ちで、世界遺産「つぼ湯」に入ります!

 〈装備について〉
山道の峠超えなので、登山靴がいいのかもしれませんが、こちらもランニングシューズで登り下りをしました。木の根に足を引っかけそうになりましたが、何とか転ぶことなく大日越えをできました。
持っていった飲み物は、水とスポーツドリンク500mlを1本ずつ。
蒸し暑さで汗も流れていたので、熱中症にならないように定期的に飲んでいました。なので、つぼ湯前に着いた時は、2本ともほぼ飲んでいました。当たり前ですが山の中なので、補充することもできず、必ず必要な水は持ってください。

4.おまけ①(おやつ)
たかが約3キロの大日越えですが、急こう配の登り下りがありました。エネルギー切れを起こさないように、大日越え登り口に向かう前に「八咫庵」で熊野本宮名物「釜餅」をいただき、エネルギーをチャージしました。
そのおかげが、無事に大日越えができました。

5.おまけ②(宿泊)
大日越えを完遂氏、「つぼ湯」に浸かった後は、今夜泊まる民宿へ。
湯の峰温泉の「滝よし」さんにお世話になりました。
申し訳ないことに、その日宿泊する人は私一人ということでした。
つぼ湯の後でもお風呂を独り占めし、思う存分温泉の湯に浸かることができました。
食事もおいしく、お部屋も快適でぐっすりと休めました。

どなたかの旅の参考になれば幸いです。

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