【旅】福井・永平寺 禅体験

今回は福井県にある永平寺に行ったことをご紹介します。

1.なぜ永平寺なのか
断捨離、マインドフルネス…そう言った方法を使って、私の頭と身の回りのぐちゃぐちゃしたものを取り除き、すっきりとした自分になりたい、という願望が私にはあります。少し違うかもしれませんが、断捨離やマインドフルネスは禅と通ずるところがあるように感じて、以前から「禅」に興味がありました。
住んでいる場所の近くに曜日を決めて座禅体験ができる曹洞宗のお寺があるのですが、「さあ、参加しよう!」と思ったころにコロナが流行り始めて、座禅会は休止となり、今も休止のままです。
今回、福井県勝山市にある「平泉寺白山神社」に行くことにしましたので、合わせて福井県にある曹洞宗総本山「永平寺」に行くことにしました。

平泉寺白山神社に行った時の記事はこちら 平泉寺白山神社の記事

2.お宿と体験
今回、禅をコンセプトにした永平寺の傍に建つホテル「柏樹関(はくじゅかん)」に泊まりました。こちらが永平寺の座禅体験や朝のお勤めなどのお世話、橋渡しをしてくださり、安心でした。また、ホテルは2019年に開業したようで新しく、きれいです。禅をコンセプトにしているから部屋の設えはすっきり。こんな部屋が自分の部屋ならなぁ~と思いました。
8月の終わりといってもまだまだ暑く、座禅体験を終えるとホテルに戻りすぐに一風呂浴びました。お風呂は広く、露天もあります。お風呂は禅体験の一つとして、「香湯」風呂が体験できました。香木を煮だしたよい香りのするお風呂でリラックスできました。
その後、食事。料理も精進料理なのですが、前菜、造り、焼物・・・とどれもおいしかったです。お酒も飲めて、福井の地酒5種飲み比べを頼み、心行くまでお料理とお酒を愉しみました。

お部屋の様子はこちら

 

3.座禅の体験
午後3時半から始まる永平寺の「座禅体験」に参加しました。フロントに集まり、ホテルの案内の方と一緒に永平寺へ行きました。その後は、雲水の方の指示に従って座蒲を手に取り、間隔を空けて座ります。座禅の作法を教えていただき、少しの時間座禅体験ができました。
座禅初心者の私は、座禅に座禅用のクッションのような座蒲というものを敷いて行うことを知りませんでした。おしりが痛くなると思っていましたが、これがあれば大丈夫です。
体が硬いので、足の組み方は半跏趺坐スタイルです。
手の組み方、視線の位置、呼吸、心構えとひとつひとつ丁寧にやってみました。
終わった後は、組んだ足が痛かったです。
短い時間の体験でしたが、今後、座禅を続けてやってみたいと思いました。
座禅体験が終わると、各自でホテルに帰っていきました。

ご参考 座禅のやり方

4.朝のお勤め
朝のお勤めに参加するには、午前4時10分にフロントに集合します。そこから、真っ暗な中をホテルの案内係の人と、川のほとりを永平寺に向かって歩きます。夏の昼間は暑いですが、4時頃はまだ暑さを感じません。
他にも朝のお勤めに参加される方たちと合流し、長椅子が並ぶ部屋で和尚のお話を1時間弱聞きます。
その後5時から始まる「朝のお勤め」に参加します。法堂の中に用意していただいた椅子に座って、朝のお勤めについて、説明を受けます。読まれるお経が手元にある「朝のおつとめ」の何ページから始まるかを大きく書いた紙を修行僧の方が掲げてくださるので、そのページをめくってはお経を読もうと思うのですが、うまくは読めませんでした。修行されている僧のみなさんの乱れのない美しい声の読経に感動します。
朝のお勤めが終わると、修行僧の方が永平寺の建物(主に仏殿、大庫院、山門、傘松閣)を案内してくださいます。
山門は誰もがいつでも通れる場所ではないそうです。通常、通行禁止とされており、修行される方は、修行に永平寺に来た時、そして修行を終えて永平寺を去る時の2回、この門を通るそうです。
傘松閣は新しい建物です。天井に花鳥画が書かれており、一つ一つ見て行くのは首が痛くなりそうです。書かれているのは花鳥画ですが、中には花鳥ではない絵、りす、鯉、唐獅子、があります。どこにあるかと見つけるチャレンジをしてみてください。
案内が終わり、ホテルに帰るとちょうど7時過ぎです。朝食の時間が来ており、すぐに朝食をいただきました。

余談…永平寺までの道のり
永平寺までは、えちぜん鉄道で永平寺口まで行き、そこからバスで永平寺まで行く方法と、福井駅から永平寺まで行くバスで方法があります。バスはどちらも本数が少なく、時間を有効に使うためには、事前に時刻を調べて予定を立てておくことをお勧めします。
永平寺の周りにはお蕎麦屋さんがたくさん。お参り前、または後にご賞味ください。

バスの検索 京福バス

 

永平寺はホテルも含めて大変満足でした。
座禅をもっと理解したり、実践に踏み込んでいきたいと思います。

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