小説 あなた New Romantics 第一部あなた 第ニ章13 雪と会うことを許すかのように降り続いた雨は止んだ。晴れ渡った青い空が頭上に広がった。いつもの約束の場所に先に来たのは実津瀬だった。稽古場で久しぶりに舞の練習をしてから、速足でここまで来たのだった。 随分と間が空いたから雪に会えると思うと気持... 2021.11.06 小説 あなた