小説 STAY(STAY DOLD) New Romantics 第ニ部STAY(STAY GOLD) 第八章5 芹と一緒に朝餉を食べた実津瀬は母屋に向かった。ちょうど両親と妹弟の蓮、宗清が朝餉を食べ終えるところだった。綺麗に服を着付けている蓮を見て実津瀬は言った。「蓮!今日は出仕の日かい?」「ええ、そうよ」 蓮は椀に水を入れてゆっくりと飲み込んで答え... 2025.06.29 小説 STAY(STAY DOLD)
小説 STAY(STAY DOLD) New Romantics 第ニ部STAY(STAY GOLD) 第八章4 東の空が白くなり夜が明ける。 芹はいつものように目が覚めた。 胸の上に手をやってその上にあるものをそっとゆっくりと大切に抱きしめた。「う……ん」「……あなた……」「うん……朝か」 実津瀬は芹の胸の上で呟いた。「ええ、夜が明けるわ」「まだ寝て... 2025.06.22 小説 STAY(STAY DOLD)
小説 STAY(STAY DOLD) New Romantics 第ニ部STAY(STAY GOLD) 第八章3 「あ……ん……」 抑えても細く開けた露の唇の間から声が漏れた。 朱鷺世に組み敷かれて、朱鷺世の性欲を受け入れていた。 別にこれが嫌ではない。抱くためだけに朱鷺世が自分に会いに来ているのではない、とわかっているから。 朱鷺世とまぐあうことは、... 2025.06.16 小説 STAY(STAY DOLD)
小説 STAY(STAY DOLD) New Romantics 第ニ部STAY(STAY GOLD) 第八章2 蓮が体を起こすと、すぐに伊緒理の手が伸びて、腕を引っ張った。 倒れる蓮の体を胸で支えて、耳元で囁いた。「もう少しだけ」 伊緒理は言って、蓮の体を引き戻し自分の腕の中に入れた。 久しぶりに蓮は七条にある伊緒理の邸を訪ねた。 夏の初めから、伊緒... 2025.06.08 小説 STAY(STAY DOLD)
小説 STAY(STAY DOLD) New Romantics 第ニ部STAY(STAY GOLD) 第八章1 実津瀬は宴の翌日は予め休みをとっていたので、宴から二日後、宮廷に出仕すると中務省の仲間たちが早速声をかけてくれた。 口々に勝てなくて残念だと言ってくれて、実津瀬は皆が応援してくれていたことに感謝の言葉を返した。 一日休んで溜まった仕事をして... 2025.06.01 小説 STAY(STAY DOLD)