2025-12

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小説 STAY(STAY DOLD)

New Romantics 第ニ部STAY(STAY GOLD) 第九章7

顔を上げると、目の前には景之亮が立っていた。蓮はそこから自分と景之亮の間にいる伊緒理に視線を移すと、伊緒理と目が会った。 伊緒理は目の前の武官の男から、振り返って蓮に視線を向けた。伊緒理はいつも通りの平静な表情である。「蓮……」 景之亮が再...
小説 STAY(STAY DOLD)

New Romantics 第ニ部STAY(STAY GOLD) 第九章6

正月の終わり、香奈益王の葬送が行われた。 岩城家の男たちは子供でも香奈益王の葬送に参列し、亡くなった大王を見送った。 実津瀬は淳奈の手を引いて葬送の列についていた。幼い子はもう歩けないと言い出すかと思ったが、黙って最後まで歩いた。流石に帰り...
小説 STAY(STAY DOLD)

New Romantics 第ニ部STAY(STAY GOLD) 第九章5

大王の体は数日経ってもがりの宮に安置された。 都を悲しみが覆い、賑々しい声はすっかりひそめられた。大路小路の往来の人々は誰も彼もが笑みを忘れ、肩を落として下を向いて歩いている。 実津瀬も暗い顔で共を連れずに外出し、日が暮れる前に邸に帰ってき...
小説 STAY(STAY DOLD)

New Romantics 第ニ部STAY(STAY GOLD) 第九章4

翌日、蓮は七条の伊緒理の邸を訪ねた。供はもちろん曜である。 師走の冷たく乾き切った空気の中、鼻の頭を赤くして蓮は庇の間に入ると、そこには伊緒理が立って待っていてくれた。「寒いところをよく来てくれたね。さぁ、中に入って」 伊緒理は蓮の手を取っ...
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